第一章 Σ( ̄□ ̄)
戦国期。あたり一面合戦のこのころ。新潟県に一人の若者がいた。
彼の名は長尾景虎。後の上杉謙信で、新潟県の一番強い、長尾家の次男坊である。
ある日の景虎とその友人の会話。
景虎:ねぇ友達くん
友人:なにさ
景虎:最近さ、妙に戦国らしくなってきたよね
友人:え?
景虎:そろそろ、本格的に戦国時代になると思うんだよね
友人:ふうん
景虎:おれさ、なんか頭よくない?もうすぐ戦国時代になるって予測できてるよね
友人:まあね。でも・・・
景虎:なに?
友人:もう、戦国時代に突入してるよね
景虎:Σ( ̄□ ̄)
友人:自分のおかれてる状況ぐらいくらい知っとこうよ
景虎:でさ、俺ら長尾一族、なんかここ新潟県でなまら羽振りいいよね
友人:そうだね
景虎:これも、全部父ちゃんがバンバン領地広げてくれたおかげだね。
友人:まあ、そうだね
景虎:父ちゃんがいる限り俺らは安泰だね。
友人:そうだね。でも・・・
景虎:なに?
友人:君の父さん死んだでしょ
景虎:Σ( ̄□ ̄)まじで!
友人:自分のお父さんの状況ぐらい把握しておこうよ
景虎:でもさ、俺には兄ちゃんがいるじゃん
友人:そうだね
景虎:きっと、兄ちゃんが立派に引き継いでくれるよ
友人:そう?
景虎:おれさ、裏切りのない世界が夢なんだよね
友人:そう。でも・・・
景虎:なに
友人:なんかバンバン裏切り者出てるけどね
景虎:Σ( ̄□ ̄)
友人:自分の家の状態ぐらい知っとこうよ
景虎:バンバンって、だれだれさ?
友人:この城の近くの黒田さんでしょ、三条さんでしょ、中条さんでしょ、宇佐美さんでしょ
景虎:まじでぇ・・・
友人:あと、一族のまっちゃんとか
景虎:うそぉ!?まっちゃんも裏切ったの?
友人:うん
景虎の兄晴景は頼りなく、数々の裏切りを出した。しかし晴景は酒を飲んでばかりでまったく政治をせず、
ついには愛想をつかせた同族のまっちゃん(長尾政景)まで裏切りに走った。
景虎:まじでぇ・・・
友人:ちなみに言うと
景虎:なにさ
友人:裏切った黒田さんが、ここに攻めてくるらしい
景虎:Σ( ̄□ ̄)
黒田さんの率いる軍隊3千が、景虎の家(栃尾城)に攻めてくる!危うし景虎!
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